Match Point (2005英・米・ル)
マッチポイント
英国版DVD/US版DVD/2006年日本劇場公開予定
ドラマ・スリラー/124min.

監督&脚本: ウディ・アレン Woody Allen

共演
スカーレット・ヨハンセン Scarlett Johansson
マシュー・グッド Matthew Goode
エミリー・モーティマー Emily Mortimer
ブライアン・コックス Brian Cox

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 注目の美しい男たち

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あらすじ
元プロのテニス・プレーヤーだったクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は、ロンドンでテニスのインストラクターをするうち、上流階級のトム(マシュー・グッド)とその妹クロエ(エミリー・モーティマー)と懇意になる。クロエはおっとりと性格もよくクリスに夢中で、彼女の両親にも気に入られ、アイルランド人で貧しい育ちのクリスには申し分のない結婚相手だった。

しかし同時に義兄トムの元婚約者ノラ(スカーレット・ヨハンセン)に強く惹かれ、不倫の関係になってしまう。子作りに熱心なクロエに食傷気味だったクリスはスリルのあるロマンスを楽しんでいたが、全てを失いかねないある重大な問題が持ち上がり…

管理人コメント(ネタばれあり)
なんでもウディ・アレン監督直々のオファーで本作にキャストされたそうですが、さすがアレン先生よく見てらっしゃるというか、クリス役はジョナサンの人生そのものを見るようです。アイリッシュで家はびんぼう、学校で正式な教育を受けたわけじゃないけど、自分で色々本を読んだりしてアートやドストエフスキーなど小難しい話もできる。そして上昇志向が強く成功のためには努力を惜しまない、云々…。途中クリスはかなり極悪非道なことやってますが、思わず「がんばれ〜捕まるなよ!」と応援しそうになりました。

特筆すべきはヨハンセンの光り輝く美しさ。だいたい女優さんはジョナサンの隣だとかすんでしまいますが、ヨハンセン全然負けてません。2人がテート・モダンでお色気ビーム合戦を繰り広げるシーンではゴーグル着用必須。もう視線だけで孕みそう(しかしニョーボは不妊に悩んでいるという不思議設定)。もともとヨハンセンの役にはケイト・ウィンスレットがキャストされてたそうですが、彼女がノラだったら全然違う映画になってたんじゃないかしら。

エロは(そんなに)ゴッツくなかったです。前評判で妄想ぐるぐるめぐらしてたもんで、当然ジョナサンは出すもん出して、とかなり期待心配してましたが、別に出してません。ていうか、誰も何も出してません(…)。一応ヨーロッパ・ベースの作品なのにこの仕打ち。アレン先生もまだまだね。(ふふっ)

話はまあ 『危険な情事』 と 『青春の蹉跌』 (古)を合わせたようなありきたりの展開で、「これのどこが脚本賞ノミネートなの?」と最初ははてなマークだらけだったんですが、コレがなかなか飽きさせず最後までぐいぐい引っ張るのはさすがアレン先生。で、絶対決まりきったオチが来るだろうと思ってたら見事に裏切ってくれて、観賞後ううむと唸りました。さすがはアレン先生(←もうええから)。しかし、こんな終わり方でいいのかアレン先生!?(私は見たことないんですが、『ウディ・アレンの重罪と軽罪』 がコレと似た話らしい)

人生は全て運の良し悪しで決まると言いたかったんでしょうか。正直ノラの気持ちもよくわかるので、あのオチはひどい。そもそもクリスのほうから積極的にアプローチしてきて、離婚するかもしれん、とか甘いこと囁いてその気にさせて、「今日は危ないからアカン!」て言うてるのにクリスのおたんこなすがガマンできんかったせいで孕まされたのに、「何で妊娠なんかするんだ!」と反対に責められてもう踏んだり蹴ったり。そりゃ会社前で大暴れもしたくなるでしょう。あのエンディングは身勝手な野郎どもの願望なんでしょうか。これがカンヌで絶賛されたというのも複雑な気分。

ところで、本作のジョナサンは出番盛り沢山でありがたいことはありがたいんですが、周りがみんな長身・細身のエレガントなエゲレス紳士ぞろいなので、なんかジョナサンが猪の首でずん胴の冴えない小男に見えてしまいます(おっと問題発言)。育ちが卑しく見えるようにワザとそう演出してるのかもしれませんが、トムにいちゃん(義理だけど)と並んでるのを見ても萌えの神降ろしが来なかった事実に愕然。普通ならドンブリ飯3杯はいけるオカズなのにねぇ。しかしジョナサン単品あるいはヨハンセン嬢との2ショットだと波動砲なみの破壊力なので、やっぱジョナサンがオトコになって殿方の隣はもう似合わなくなった、てことなんでしょうか…(寂)







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