The Maker (1997米)
ザ・メイカー

US版ビデオ/英国版ビデオ・DVD/日本版ビデオ発売
ドラマ・サスペンス/98min.

監督:ティム・ハンター Tim Hunter
脚本:ランド・ラビッチ Rand Ravich

共演
マシュー・モディーン Matthew Modine
メアリー・ルイーズ・パーカー Mary-Louise Parker
マイケル・マドセン Michael Madsen
ファイルザ・バーク Fairuza Balk

参照リンク
TSUTAYA Online
IMDb
あらすじ
ジョシュ(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は幼いころ両親を交通事故でなくし、ミネル家の養子として幸せに暮らしていた。親友のベラ(ファイルザ・バーク)や悪友たちとつるんでバカをやったり、キレイなお姉さん警官エミリー(メアリー・ルイーズ・パーカー)に淡い恋心を抱き、話しかけることができずに後をついていったりと、まあごく普通の高校生。

しかし、ジョシュの18歳の誕生日に、10年前に家出したきり消息不明だった兄ウォルター(マシュー・モディーン)が舞い戻り、忘れていた過去がよみがえる。物心ついたころから繰り返し見ていた悪夢は、兄弟一家に実際に起きた事件の記憶だった。


管理人コメント
これが私にとって初ジョナサン映画なので、思い入れが深い作品です。『ベルベット・ゴールドマイン』でブレイクする前の清楚な魅力がいっぱい。GAPかユニクロ風のカジュアルな服装でも壮絶に色っぽく、きらきら光り輝いている困ったちゃん。なんとなく共演者たちもジョナサンの美貌に「ほぅー」と息をのんでいるような気がします。初めて見た時は、はっきり言って「なにこれ?」というストーリーなのですが、何度も見ているうちにねっちりと味が出てくるスルメ映画。

兄役のマシュー・モディーンが弟をかわいがりーのいじめーの泣かせーの、ともう見ているこっちはいちいち悶絶状態。にいちゃんは愛情裏返し型サドで、弟が仕事仲間からケンカの仕方を習っていて、首を絞められ床に押し倒されるシーンでは屈折した微笑みを浮かべております。一方、10年前に兄に置き去りにされてすっかりヒネてしまった弟は、兄といる時はいつも口をへの字に曲げて斜にかまえ、兄の強引なやり方に反発を覚えたりしますが、結局は愛情に飢えているので 『この世でたった2人きりの兄弟じゃないか』の一言であっさり陥落。

また字幕では省略されていますが、この兄弟、しょっちゅうお互いの名前を呼び合っています。「あいつらの話はデタラメだった、ジョシュ」「犬を飼ったことはある? ウォルター」という感じで。特に兄ウォルターが語尾にジョシュとつけて呼びかけることが多いです。このジョシュ連呼ヒプノシス効果にいちいち萌えるようになったら末期症状。「この兄弟絶対ナンかある!」という妖しい場面もありますので、腐り視点で映画を見る方には(強く)お勧め。

ちなみにジョナサンはご存知の通りアイルランド人ですが、この映画はアメリカで撮影されたアメリカ映画で、アメリカン・アクセントを練習するのに 10日ほどしかなかったとか。その割にはうまくアメリカ英語をしゃべっています。まだ演技は荒削りですが、やはりジョナサンのこのイノセントかつ妖艶な個性がなければありえない映画でしょう。レンタルで比較的簡単に鑑賞できます。








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