The Disappearance of Finbar (1996英)
英国版ビデオ・DVD/香港版VCD発売/日本未公開
ドラマ/95 min.

監督:スー・クレイトン Sue Clayton
脚本:ダーモット・ボルガー Dermot Bolger
   スー・クレイトン Sue Clayton

共演
ルーク・グリフィン Luke Griffin
ファニー・リスバーグ Fanny Risberg
ショーン・ロウラー Sean Lawlor
レイスカ・ライネー Reiska Laine

参照リンク
IMDb
あらすじ
サッカー選手になる大きなチャンスを手にし、アイルランドのさびれた町から華々しく送り出されたフィンバー(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は挫折して家に戻ってくる。父親(ショーン・ロウラー)とは大ゲンカし、親友のダニー(ルーク・グリフィン)との仲は気まずくなるばかり。そんなある晩、フィンバーは橋から飛び降り、そのまま忽然と消えてしまう。

生死もわからないまま 3年が過ぎたが、ある日ダニーのもとに突然フィンバーから 1本の電話が。ストックホルムにいるというフィンバーを追って、ダニーもまた旅に出る。雪深い北欧の地でフィンバーを探すうちに出会った女の子アビー(ファニー・リスバーグ)と一緒にいるために、ダニーはこの町に残ることを決意する。そして、フィンバー探しの結末は…?

管理人コメント
いちおう初主演作ということですが、物語は親友ダニーの語りで進み、ジョナサンは実質は準主役です。コドモコドモした顔の実に初々しいジョナサンが拝めて、腐り視点で見ては申し訳ない清らかな逸品(でも腐り視点で見る。当然)。頬はピチピチ唇つやつや、既に魔性の男の片鱗を見せていて、男子も女子も惹きつけるお色気ビームと幼い顔のアンバランスが絶妙でございます(ふー。)

フィンバーはとてもワルイ子で、ジョナサンそのものと言ってもいいでしょう。人生に混乱し、将来に迷い、自分を愛してくれる人たちを傷つけたいという衝動を抑えられない多感なお年頃。親友のダニーの好きな女の子にわざと手を出してヤキモチを焼かせたりするあたりは子供っぽさの裏返しでしょうか(この時の面倒くさそうな顔と不遜な薄笑いは、まさに悪魔の所業〜)。ダニーに「いつから彼女とヤッてたんだ?」と問いつめられて、「彼女が僕をヤッてたんだ」と言い返すところは、ミョーに納得…(そ、そーかやっぱり●なのか…)

寒い所が舞台なので露出はありませんが(あたりめぇだ)、お楽しみシーンはちゃっかりあります。「僕がいない間、浮気してなかったろうな」とダニーに襲いかかってポフポフじゃれたり、歌いながらワンワン吠えたり(こっちが画面に向かって吠えました…)、ダニーとタンゴ踊ったり チュー(!)したり、さらに首に縄をかけられて女子に引きずり回されたりと盛りだくさん♪(監督ありがとう〜!)。

この頃のジョナサンは、ほとんどズブの素人のはずなのに、流れるように自然な演技でイイ仕事してます。これはフィンバーのキャラクターがジョナサンに近いからだと思いますが、それにしても良く頑張りました。撮影中に雪が溶けて半年中止された間に、『マイケル・コリンズ』 と 『キラー・クイーン』 を撮ったそうですが、顔や演技に違いは感じませんでした。スカンジナビアの美しい自然と、切ない音楽、そしてミステリアスなエンディングで、観賞後しんみりと余韻を残す佳作。

入手方法
Sendit.com の英国版ビデオはPAL方式ですので、日本で見るには PAL対応AV機器を導入するか、業者にNTSC方式に変換してもらうしかありません…

→追記: Sendit.com でも現在品切れのようで、いつ在庫が入るのか分からないようです。香港でVCD(中国語字幕付き)が発売されていますが(→ HK Comics)、完全広東語ですので、読める人に手伝ってもらいましょう。

→追記A:香港版VCDが日本のアジア映画専門店 セール/電影城 (大阪)で注文できます(2003年6月現在。Thanks to ルージュさん)。通販サービスもありますので、問い合わせてみましょう。

→追記B: 英国版DVD がイギリスで2003年9月15日発売されました。PAL方式DVDが観られる環境の方はこちらもどうぞ (Thanks to 札幌窓辺のねこさん)









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